はじめに
私は20代の頃、ガソリンスタンドでフリーターをしていました。
就職氷河期世代ということもあり、まともな就職口はほとんどなく、「どうにか資格を取って人生を変えたい」と考えていました。
司法書士の資格に挑戦しましたが、アルバイトをしながらの勉強では合格には至らず…。
ただ、宅建(宅地建物取引士)の資格には合格し、これが今の不動産業につながる大きなきっかけになりました。
30代、社畜として過ごした日々
30代で入社したのは、業界でも最大手の不動産管理会社。
当時は完全なブラック企業で、休みもほとんどなく、パワハラに耐える毎日。
心身ともに疲弊しながら「この環境から抜け出さないと、自分の人生は壊れる」と強く感じていました。
30代後半には転職をし、不動産売買を学び始めましたが、やはり業界にはブラックな体質が根強く、そこで「もう自分でやるしかない」と独立を決意しました。
独立と、初めての資産形成
独立してまず強く思ったのは、「営業マンとして稼ぐのではなく、資産を形成しなければならない」 ということでした。
そこで最初に取り組んだのが、不動産投資です。
私が最初に購入したのは、築30年以上の分譲マンションの一室。価格はたったの100万円でした。
場所はエレベーターのない5階建ての最上階。正直、条件は厳しいものでしたが、リフォームを行い価値を高めることにしました。
- リフォーム費用:約150万円
- 和室を洋室に変更
- アクセントクロスを取り入れ、内装を一新
結果として、新築同然の室内に生まれ変わり、月5万円で賃貸に出すことができました。


初めての家賃収入
このマンションから得られるキャッシュフローは月3.5万円ほど。
年間にすると約50万円の収入になります。
「決して大きな金額ではない」
それが率直な感想でした。
しかし、この小さな一歩が大きな意味を持ちました。
なぜなら、「働かなくても収入が入る」という経験を初めて実感できたからです。
売却と成功体験
4年間保有した後、この物件は400万円で売却することができました。
最初に投じた金額は物件100万円+リフォーム150万円=合計250万円。
それが最終的に家賃収入+売却益を合わせて大きなプラスになったのです。
「これが資産運用か」
凡人の私にとって、これは大きな自信になりました。
凡人でも40代から資産形成はできる
この経験から私が学んだのは、
「資産形成は小さな一歩からでも十分に始められる」 ということです。
20代フリーター、30代社畜、パワハラに苦しんだ私でも、40代から資産形成を始められた。
だからこそ、同じように悩んでいる40代の方にも伝えたいのです。
「凡人でも、40代から資産形成はできる」
学びのまとめ
初めての不動産投資で感じたのは、**「小さくても行動することの大切さ」**です。
100万円という金額は決して大きな資金ではありませんでしたが、それをきっかけに「不動産は資産として増やせる」という実感を持つことができました。
また、実際にリフォームをして入居者が住んでくれることで、「働かなくても収入が入る」仕組みを自分の手で作り出せたことは大きな自信になりました。
もちろん、家賃収入が思ったより少なかったり、管理費や修繕積立金の負担もありましたが、経験そのものが次のステップにつながる財産になったと感じています。
これから不動産投資を始める人へのアドバイス
- 小さく始めて経験を積む
最初から大きな金額を投じる必要はありません。中古マンションの1室など、手が届く範囲で始めることでリスクを抑えながら学ぶことができます。 - リフォームは「住みたい」と思える工夫を意識
アクセントクロスや和室の洋室化など、ちょっとしたリフォームでも入居者の印象は大きく変わります。見た目の清潔感は非常に大切です。 - キャッシュフローを必ず計算する
家賃収入から管理費・修繕積立金・税金を引いた後に残る金額をしっかり把握しましょう。利益が小さくても、マイナスにならなければ「次につながる経験」になります。 - 出口戦略を意識する
賃貸で長期保有するのか、売却して利益を確定させるのか。始める前に出口をイメージしておくと、判断に迷いにくくなります。
次は次に購入した物件を紹介します。
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