凡人サラリーマンから独立して社長になって感じたこと

働き方・マインド

はじめに

私は20代の頃はフリーター、30代は大手不動産会社で社畜のように働き、40代で一度転職を経て独立しました。
現在は不動産会社の社長として経営を続けています。

正直に言えば、思ったほど数字が伸びているわけではなく、なんとか潰れずに人並みより少し収入が高い程度というのが実情です。
それでも、凡人サラリーマンから独立して社長になった今だからこそ見えてきたものがあります。今日はその「リアル」をお伝えしたいと思います。


サラリーマン時代に感じたこと

30代の頃に勤めていた大手不動産会社は、誰もが知る有名企業でした。
しかしその実態は、完全にブラック企業。

毎朝8時に出社し、帰宅は夜中の12時を過ぎることもざら。
休みは「月8日」と建前ではありましたが、実際は1日か2日。タイムカードを押させてもらえない仕組みで、ほぼ毎日サービス残業を強いられていました。

さらに、過酷な環境は社員の命をも奪いました。
朝礼で社員が倒れて救急車で運ばれたり、病気で命を落とす人も出たりと、ストレスの恐ろしさを目の当たりにしました。
私はその姿を見ながら、「このまま40代、50代、60代まで続けたら絶対に早く死ぬ」と毎日のように思っていました。

仕事も数字至上主義。上からの命令でやりたくない交渉を押し付けられ、自分がただの歯車に過ぎないことを痛感しました。
「自分がいなくても誰かが代わりに入るだけ」――そんな現実に、強い虚しさを覚えていました。

表向きは「仲間と一緒に苦しみを乗り越えよう」という連帯感がありましたが、冷静に見るとそれは宗教じみたものでした。
「自分はなぜこんなことをやっているのか?」という疑問が、心の中でどんどん膨らんでいったのです。


独立を決意したきっかけ

そんな思いを抱きながらも、大手にいる間は「管理業務」しか経験できず、不動産の本当の醍醐味である「売買」に触れることはありませんでした。
「このままでは一生、本当の力はつかない」と危機感を覚え、大手を辞めて小さな不動産会社へ転職しました。

そこで初めて売買を経験し、不動産投資の世界や物件の仕入れ・販売のリアルを学ぶことができました。
しかし、会社が小さくなっても業界の体質は変わらず、やはりパワハラが横行していました。

私はその時に確信しました。
「どの会社に属しても同じなら、自分でやった方がいい」
こうして独立を決意したのです。


独立後に突きつけられた現実

独立してまず痛感したのは、とにかくお金が必要だということでした。

創業時には保証協会の「創業者融資枠」で700万円を借りることができましたが、その大半は準備に消えました。
宅建業免許を取得するだけで約170万円。パソコンやデスクの購入、複合機のリースなど、事務所を整えるだけでも大きな出費がかかりました。

幸い、以前の上司が家主業をしており、その方から安くアパートの一室を借りて事務所を構えることができました。
とはいえ、看板も知名度もゼロの状態。
大手企業の看板で集客できていた頃とは違い、今度は自分の力だけで仕事を取ってこなければなりません。

結果、最初の2〜3ヶ月はほとんど無収入。
融資で得た資金もあっという間に減っていき、お金がなくなる恐怖に直面しました。


最初に成果が出た案件

そんな中、独立後初めて大きな成果を感じられたのは、アパートの仲介を成立させたときでした。

買主となったのは、以前から付き合いのあった社長さん。
「収益物件を買いたい」という相談を受けていたところに、別の知り合いの社長さんから「表に出ていない良い物件がある」と紹介をいただき、私が仲介に入ることができました。

この案件は、私にとって「独立してもやっていけるかもしれない」と思わせてくれる大きな一歩でした。
そして今でも経営を続けられているのは、周りの人々の支えがあったからだと感じています。

実際、今でも仲介や買取といった仕事の多くは、人からの紹介によって成り立っています。
信頼関係を築き、人とのつながりで仕事を回していくことが、私の経営の生命線になっています。


カリスマへの道の伏線

ただし、紹介だけに頼った経営には限界があります。
紹介があれば売上が立つが、なければ不安定。これではずっと自転車操業から抜け出せません。

だからこそ私は、資産を積み上げる側に回らなければならないと強く感じています。
不動産投資でキャッシュフローを生み、金融資産を増やし、会社も自分の生活も安定させる。

最終的な目標は、金融資産・不動産資産を合わせて10億円を超えること
お金だけではなく、健康を取り戻し、家族を大切にし、人から信頼される人間性を磨く。
そして、誰もが経験できないことに挑戦し、豊富な経験を積む。

そのすべてを手に入れたときに初めて、「凡人」から「カリスマ」への道が開けるのだと信じています。


まとめ

  • サラリーマン時代はブラック環境で、歯車として消耗していた
  • 独立して自由を得たが、現実はお金との戦いだった
  • 最初の成果は「人との縁」から生まれた
  • しかし紹介頼りでは限界がある
  • だからこそ資産を積み上げ、10億を目指す

凡人でも、挑戦することで「社長」になることはできます。
そして、その先に「カリスマへの道」があるのだと、今の私は確信しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました