未公開情報の入手・差別化リフォーム・客付け戦略まで解説

不動産

100万円の築古マンションをどう料理したか

未公開情報の取り方/リフォーム設計/客付け/出口戦略まで全部公開

はじめに

私が最初に挑戦した不動産投資は、100万円の築古ワンルームマンションでした。
エレベーターなしの5階、駐車場も満車という条件の悪さを抱えながら、
未公開情報の入手 → リフォーム工夫 → 客付け → 売却 までやり切り、結果としてプラスを出すことができました。

この記事では、体験談にとどまらず、これから不動産投資を始めたい方にも役立つように再現可能な手順として整理しています。


物件概要と条件

  • 価格:100万円(築30年以上の分譲マンション1室)
  • 階数/設備:5階/エレベーターなし、駐車場満車
  • リフォーム費用:約150万円
  • 家賃設定:月5万円
  • キャッシュフロー:月3.5万円程度(管理費・修繕積立金・管理委託料控除後)
  • 保有期間:約4年 → 400万円で売却

① 未公開物件との出会い方

結論から言えば、良い物件はネットに出る前に決まります
私の場合は、大手不動産会社に勤める後輩から「ネット掲載前の案件」を紹介してもらえたことで、100万円という破格で購入できました。

再現のためにできること

  • 不動産会社に直接足を運び、「欲しい条件」を口頭で伝える
  • 「資金計画は準備済み」「意思決定は即日可能」と買える姿勢を見せる
  • 営業担当者の記憶に残ることで、未公開案件の打診が来やすくなる

👉 学び①:良い物件は足で探し、人との関係性から得る


② 買う前に確認すべきこと(DD:デューデリジェンス)

購入前には「持ち続けられるか」を見極める必要があります。最低限チェックしたのは以下です。

  • 管理:管理費・修繕積立金の改定履歴、滞納の有無
  • 建物:長期修繕計画の有無、配管の種類、大規模修繕予定
  • 規約:民泊・事務所利用の可否、ペット可否
  • 周辺:同間取りの相場賃料、階段物件の需要
  • 売主側:瑕疵や付帯設備の動作確認

👉 学び②:安い物件でも、維持できなければ意味がない


③ リフォームで差別化する

古い物件をそのまま貸しても競合に埋もれてしまいます。
そこで私は、価格を抑えつつ「見映え」を重視したリフォームを行いました。

工夫したポイント

  • アクセントクロスを1面に入れる
  • レール照明を設置し、古さをカフェ風に演出
  • 和室を洋室に変更、水回りは部分的に交換

さらに、リフォーム業者は3社以上から見積もりを取り、業者価格に慣れた会社とパイプを作ることが重要です。

👉 学び③:リフォームは“費用を抑えつつ見映えを良く”が鍵


④ 客付け設計で意識したこと

EVなし5階・駐車場満車という不利条件をカバーするために、以下を実践しました。

  • ターゲット設定:家賃重視の若手・単身層
  • 条件調整:フリーレントや礼金調整で初期費用を下げる
  • 広告料(AD)厚め:仲介業者に優先的に紹介してもらうための工夫
  • 加点要素:Wifi無料、室内干し設備、電子錠など

そして最も重要なのは、「管理会社一社に任せきりにしない」ことです。
賃貸業界では管理会社が物件を抱え込み、他の仲介会社に紹介しないケースがあります。
これでは客付けの間口が狭まり、空室リスクが増します。

そのため私は、多くの仲介会社に物件を出してもらえる体制を選び、ネット掲載も広く行うようにしました。
加えて広告料を厚めに設定することで、他物件との差別化につながり、早期の成約を実現できました。

👉 学び④:客付けは“一社任せ”ではなく“多社展開+厚めのAD”が鉄則


⑤ 投資としての数字(概算)

  • 総投資額:物件100万+リフォーム150万=約250万円
  • 月キャッシュフロー:約3.5万円
  • 年間キャッシュフロー:約42万円
  • 4年間の累計:約168万円
  • 売却益:約150万円(400万−250万)
  • 総利益:約300万円前後(税・諸経費除く)

👉 学び⑤:キャッシュフローは“小さな事業収入”と捉えること


⑥ まとめ

100万円マンション投資から得られた教訓は以下の通りです。

  1. 良い物件はネット掲載前に動く
  2. 不動産屋に通い「買う意思」を見せる
  3. リフォームは費用より“写真映え”を重視
  4. 客付けは多社展開+広告料で差別化する
  5. 投資は不労所得ではなく“小さな事業”として考える

凡人でも、小さな一歩から資産形成は始められます。
大切なのは、情報を取りに行く行動力と、差別化の工夫を惜しまない姿勢です。

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